2012年6月14日木曜日

路次白花


2012年6月13日水曜日

沖箱展



先日のこと。友人と波乗りをした後、サンドカフェに沖箱の展示を見に行ってきた。

「沖箱」とはかつて漁具として当たり前のように使われていた木箱。
沖箱も房州うちわ同様、おそらくプラスチック製品の台頭がある意味を持った民具だろう。

船という限られたスペースの中で細かい道具をちゃんと収納できる実用性や、船上のイスとして適度な高さに作られた機能性、緊急時には浮きにもなったという密閉性などを兼ね備えた、気のきいた道具。「デザイン」というより「意匠」という言葉を連想させる佇まい。そんなところに魅力を感じた。

この展示はそんな沖箱のもつ「実用」と「趣」と「房州の民芸性」を、新しい様々な用途を提案しながら粋に紹介していた。

この箱が「沖箱」というものだとは知らなかったのだけれど、手にとって見ていると、どこかで見たような気がした。記憶に間違いがなければ、実家の倉庫だったはず。

僕は漁を生業にしているわけでもないけれど、もし家に沖箱があったら、僕も自分なりにこれを使おうと思った。なんというか、この土地(主に海を向いていた人)に続いてきた営みに参加したいと思ったからだ。



2012年6月8日金曜日

梅乃家




先日、竹岡のウメノヤに行ってきた。前に行ったのは小学校の終わりくらいだったと思う。
そのときは、お腹が一杯になってしまって普通盛が全部食べられなかった記憶がある。

前を通りかかると、たいていは行列が出来ているこの店。辺りにはスープのいい匂いが漂っていて、後ろの車に余裕のあるときはスピードを緩めて窓を開けて、その匂いを車内に入れるのが楽しみだったりする。

今回も、行列だった。「ご注文は?」と聞かれるやいなや一緒に行った父親が「大盛り・ヤクミ・二つ」と言った。お店のおばさんは「はーい」といってすぐに調理場に戻った。とてもテンポ良くやり取りが流れたので「大盛り大丈夫か、俺。」と思って席に着いた。

目の前に出されたラーメンは、案の定すごい量だった。久しぶりに食べた味に一通り喜んだ後からは、減らない麺との戦いだった。降参宣言とともに、合席した女性とつい笑いあってしまった。

こんどは普通盛りにするよ。

2012年6月7日木曜日

海苔で


トランスパレントをつくってみたけれど、風が吹いてすぐにちぎれてしまった。やっぱり本物に限る。笑

2012年5月10日木曜日

ぱっぱ


連休を妻の実家で過ごした娘。何日かぶりに帰ってきた彼女が、僕を見るなりしゃべったのは「パッパ」。

出かける前にしゃべっていた、唇であそぶように発音していた「ぱっぱ」とはどうも違う感じだった。

どうやら妻の実家で「パパ(父親)」というのを覚えたようだ。

人と場所



身近な年配の方に、昔話を聞くのは面白い。
小さな頃に聞かされたことがある話でも、今あらためて聞いてみると思いがけないことがつながったりする。

身近な人たちの記憶の断片には、自分の探るべきキーワードが散りばめられているような気さえしてきた。

僕が生まれる前にそこで起きていたこと、時間の延長線上に僕は「おぎゃあ」とうまれた。

前にどこかで立ち読みした本にこんなようなことが書いてあった。

「ひとりの人の存在は、時間や歴史といった縦軸と、今築いている関係といった横軸の交点にある。」

2012年4月25日水曜日

ばぁ

「いないいないー。」と言いながら、顔を隠す指をほんの少しだけあけて娘の表情を見る。
最近はその意味もすっかり覚えたようで、「ばぁ」のタイミングを伺っているような様子。

「ばぁ」とやると、少し遅れて「ばぁ」と返してくるか、顔をくしゃっとつぶして嬉しそうな顔をしてはしゃぐ。
そんなやりとりが楽しくて、一日に何度もやるせいか彼女はいろんな「イナイイナイバア」を使い始めるようになった。

掃きだし窓に下がっているレースカーテンの方にハイハイをしていって、それで顔の辺りを隠してから「ばぁ」とやったり、今こうしてキーボードをたたいている間にも、引き戸ごしに目が合ったときも「ばぁ」とやった。

それからこんなのもある。彼女は筆記用具が入っている引き出しによく手をかけて開けてしまう。 今日の昼に目を放した隙にボールペンを持って振り回していので、ひとまず「ないない」と言って、正座していた自分の膝の裏にバレないように隠した。 
楽しく遊んでいたのに、一瞬で目の前から消えてしまったボールペン。彼女は「ばぁ」「ばぁ」と繰り返した。 あれは、きっとボールペンさんが出てくるように願って言っていたんだと思う。

 「いないいないばぁ」は、きっと彼女にとって、消えたものが目の前に戻ってくるという魔法の言葉。

膝の裏からサッとボールペンを出して「ばぁ」とやったら、いつものように顔をくしゃっとして、膝を伸ばしてはしゃいでいた。