
海沿いの町には、海と陸との間に目に見えない境界線がはっきりあって、海から光、音、においが広がり、雰囲気は海から伝わるような気がする。
そんな感覚が染み付いた僕にとって高原は真新しいものだった。
そこには境界線が無く、空気は澄んでいて、地面全体から穏やかな雰囲気が伝わってくる。風も右から左からそよいでいく。
風はふんわりと気ままに通り過ぎ、地から沸く心地よい空気に包まれている感じがした。
そんな場所で頂くコーヒーは特別な気分。とおり沿いのカウンターに座りながら、海沿いでのコーヒー、カフェはどうあるべきなんだろう。そんな事を少し考えた。
本当に那須が好きになってしまった。
でも、フロントガラスに潮を付けながらのドライブは、なんだかとても誇らしげだった。
また那須に行こう。
また那須に行こう。