2013年2月10日日曜日

落語だよ

先日仕事の取引先が突然の閉店をした。諸事情あってのこと。閉店に伴う処理はそこの店長さんがおこなうこととなったという。この店長さんは、僕は特別いい印象を持っていた。いつも腰が低く、お客さんにもイチ取引先の社員である僕にも快い対応をしてくださった。対応のよさなら、心がけでできるかもしれないが、店長さんは少し違った。前に僕が余ってしまったものをおすそ分けして店を後にすると、わざわざお礼のものを走って僕の車までわたしに来てくれた。とても嬉しかった。

本人にとっても廃業はオーナーからの突然の知らせのことであったという。僕が伺ったのはそれから数日後。いつものように扉を開けるとガランドウになった空間で店長さんは1人床の掃除をしていた。

諸事情は、諸事情。事業運営のやりかたや、商圏の変遷色々あるかもしれない。しかし、世の中の経済はこの20年は誰が見てもシュリンクしていて、この先も疑問であるし、個人的範疇で想像するになかなか厳しい見通しになる。店長さんはお子さんがいるという。世間は変わっても、親は子を育て生活を営んでいく。大変感慨深かった。

個人として生きているんだけど、なんかもう少し、つながっている感覚を持ちたいと思った。
こんな時こそ、落語だよ。きっと。