2010年4月24日土曜日

貝のデザイン


小学生のころ家にあった房州うちわを見て、貝みたいだ!と思いました。
今改めてみてみると、やっぱり二枚貝のよう。

「自然に学べ」という言葉もあるくらい、人間の作り出すデザインにとって自然物の構造ってすごい。
自然物のデザインは何億年もの時間をかけてその形や仕組みを作ってきたんだなと思う。
イームズのシェルチェアも、自然の営みから知恵を学んだんじゃないかなと思います。

貝の筋は放射肋(ほうしゃろく)といって、溝と突部の繰り返しで強度を保っているそう。
房州うちわの筋は、扇ぎ面を貼る骨組みの部分。こちらもやはり竹と紙が凹凸をつくり強度を支えています。
貝は体自体が湾曲しているけど、房州うちわは、柄に差し込まれているスゲという竹が強力に曲げられているためその強度を維持しています。

今から100年以上前房州うちわのかたちをデザインした人は貝から何かを学んだのでしょうか?