2010年6月27日日曜日

境界線



前に読んだ本に書いてあった印象的なこと。
「私たち、彼らという境界線を引く捉え方は現実の世界とそぐわない」
「今大事なのは家族やみんなひとつの仲間という認識」

人も、国の営みも全部が影響しあってると思います。
風邪ひいて仕事を休んだら誰かがその分やるんだし、今日の振る舞いや行いが明日や自分の周囲を作るような気がします。

いろんな人がいて、いろんな事情があるから、自分と相手で対峙しない。時間はかかるけど一緒に前を向くような姿勢がいいんじゃないかな。なんつって

2010年6月24日木曜日

裏庭の曲



家の裏にある広い庭は昔小学校があったところ。

幼い頃からここでサッカーしたり、花見をしたり、奥の森の中に入っていって急斜面を猿のようにヒラリヒラリと木の間を跳んだりして遊んだ。

2010年6月20日日曜日

ぼくの好きなおじさん。



仕事中、ある小さな高速道路サービスエリアの業者搬入口で、たまにはちあわせする強面のおじさん。
いつも2トントラックに乗ってお米なんかを卸しに来てる。

そこは駐車場が狭いので、僕の乗る車を止めるとおじさんは車が出しづらくなる。はじめてあった時も、おじさんの車が出づらくなった。悪いなと思っていたら、強面のおじさんが降りて近づいてきた。文句でも言われそうな気がしたけど、おじさんは「これでもカンできなー」といってガムをくれた。
僕は軽く拍子抜けしてお礼を言いい、雑談をした。

それ以来、会うといつも、なぜかガムをくれる。「事故んなよー」とか「気をつけてなー」とかの一言と一緒に。そのおじさんは僕だけじゃなくて、別の業者の人にもガムをあげてた。 素敵なガムおじさん。

2010年6月13日日曜日

若冲



今日は若冲を見に千葉市美術館へ。
確か、スタジオヴォイスのアートブック特集か何かで、小さく若冲の版画が載っていたのを見て以来、機会があったら版画モノとそのほかの作品がずっと見てみたいと思ってました。

気になったのは、若冲が売茶翁に憧れていたらしいということ。売茶翁といえば江戸時代の京都で、簡素な席を設けて煎茶を売ることを生業にしていた僧。多くの人が彼の話に聞き耳を持って訪れたという。今でいうコミュニティカフェみたいだったんじゃないかと思います。

動植物の絵はさることながら、版画や墨絵がこんなに素敵な作品だったとは。
動物や野菜といった身近にあるものに美をとらえて、大きな世界観にしてしまう若冲が好きになりました。
代表作の鯨と白い像は明日から公開、もう一回行こうかな!

2010年6月6日日曜日

けしき



傷んでいた、愛用のうちわを修繕しました。
縁の部分は「うちわの太田屋」さんに持っていったところ、快く新しいものを貼ってくださいました。
飛び出してしまっていた窓の両端部分は、上から和紙などを貼り強度を増す「耳貼り」のやり方を教えていただき、自作しました。 
日ごろから、金継ぎの「うつわ」を愛用しているので「うちわ」も同じ生活の道具として楽しめないかと思ったのです。

扇いだ後に見るうちわの佇まいが、いい感じ。
うつわにはアイスコーヒーを入れて、夏が楽しみ。

2010年6月2日水曜日

our folklore

以前益子で民芸に触れた時におもったこと。「地元ならどんな民芸になるんだろ?きっと海や漁具にまつわるものかも」。



前々から良いと聞いていた、白浜海洋美術館に行ってきた。
ここはある夫妻が白浜に訪れた際に、一着の漁師が着る半纏との出会いに魅せられ、その後蒐集した海の工芸美術品を展示した私設美術館。

館内にはかつて使われていた漁具や、漁師の暮らしを支えていたものがたくさんあった。
それらには、手作りの温かみや、漁への祈り、暮らしを楽しむ粋なジョークも表現されていた。無骨でいて、しっかり機能をはたす漁師の民具たち。 石油由来の材料に変わる前のものたちには、使い手の愛情が一段と感じられます。 ある漁師が彫った「浜のおっかぁ」はおすすめ。

ここにあったんだ、僕らの民芸が。