2009年10月2日金曜日

空の下



「森は海を海は森を恋いながら悠久よりの愛紡ぎゆく」


以前ラジオで、生態系豊かな海を保つため、山に木を植えている漁師がいる。というのを聞きました。
その人たちのことがこの本に書かれていました。

海が汚れたとか、魚が減った、昔と変わったというような声を聞くことがあるけど、目に見える海の変化だけ言ってもしょうがないような気がしていました。

大事なのは海の変化は海だけでなく森や山も関係してるって言うことだそうです、昔習ったはずだけど今知るとさらに実感です。

正しいバランスの森の葉が落ちて土に恵を与え、そこに海からやってきたくもが雨を落とす。そして珈琲のようにドリップされた養分のある水は川を流れ、海に出る。そのおいしい水は魚や海も生き物がみんなで味わい、海は栄える。また海は雲をつくる。その間に人は暮らしているということ。

自分も循環の只中にいるんだってことをこの本が教えてくれました。
世の中には見えていない関係がきっとたくさん、たくさんあるんだろうと思います。