2012年7月26日木曜日

浜へ涼みに

昨日は休日で、一日中暑かった。
昼過ぎ頃、少し雲が出てきたが、それでも吸い込む息は重たく感じられる熱さだった。
家の前の浜に行くことにした。

娘は生まれてはじめて海の水に足をつけた。
濡れた砂の感触に慣れない様子で、足をつけると口を尖らせて眉間にしわを寄せた。
小さい波がくるぶしの上をかすめると、いよいよ泣きはじめてしまった。祖父に連れられて初めて海に行った僕もどうやらそうだったらしい。

磯で蟹探しをした後、娘と妻は先に家に戻った。
その後は、ひとりで沖に浮かぶブイあたりまで泳いで、しばらくの間大の字になって水面を漂った。

この時間が昔からたまらなく好きだ。耳は水につかっているから音は聞こえないし、空しか見えない。少し頭をうしろに反ると逆さまの島が見える。


初夏のうす曇り


2012年7月25日水曜日

ドントウォーリー


洒落のきいたプリントのTシャツを見かけるとつい買ってしまう悪い癖がある。

これは学生のころ東京の古着屋で買ったもの。吊り下げられたシャツを気ままに次々スライドしているうちに文字が飛び込んできた。いわずもがな、「じぁあ、まいっか。問題ない」。文字の通り読んで、その能天気さにくすっと笑ってしまったのを覚えてる。当時レゲエも好きで聞いていた時期だったので、妙に気に入った。
サイズもピッタリで、肌触りも悪くない。

そういえば初めて那須に行った時もこれを着ていたっけ。
夏の那須野が原のドライブは風のない静かな日で、雨がさらさらと降っていた。

dad&mamという名前の森の中にあるレストランで食事をした。店を出ると日が差して葉がまぶしく光っていた。木立の奥から吹いていた風は本当に透きとおっていて、Tシャツの袖を抜ける風が実に心地よかった。

黒磯のカフェに向う道ではたしかレヨナのSea shoreナツメロなどをかけていた。
偶然が重なって、思いもしないタイミングで咲いた花のような一日。信号待ちで、時間は止まらないものかと始めて思った。

ああいう一日があって本当によかったと思う。

2012年7月19日木曜日

まだまだ


小湊に一泊して館山に帰る間、どこかで波乗りをしようと思った。

最初に覗いたところはうねりはあったがあまり波は崩れていなかった。
地形に変化のあるところだったらちょっとは違うかなと二つ目のところを覗いてみたら、いい波がたっていた。

沖に浮いていると、少し離れたところでプロサーファーが波のくずれる場所に実にすばやく移動して、斜面に見事な線を描いていた。


僕が浮いているあたりにも波頭はやってきて、乗る機会は十分にあった。ものによっては岸までの間、乗って行くことができた。波の形は急角度すぎていなくて、乗りやすいものだったと思う。


とはいっても、まだまだ修行が足りない。
波の上に立ったあと、目の前に斜面が続いているのだけれど、なかなか思い切ったカーブができない。長くても30秒もない波の上の時間は、緩やかに上下に動いたりするのだけでも、興奮と楽しさがあるのだけれど、遠くのプロの動きを見ると同じ体感をしてみたいものだと思ってしまう。

長く乗っていたい気持ちの反面、2度ほど派手なカーブに挑戦してみた。
岸から見て波の上を左側に進んでいる時に、その向きを逆に変える大きなターン。
タイミングをみはからって、いざやってみると、足の裏に板が水を切る感触と、水を押す圧力を感じた。が、次の瞬間身体が後ろ向きに倒れてしまった。以前にもやったことのある経験。

失敗すると、瞬時に岸からそれを見たダイジェスト版のような映像が頭に浮かぶもの。
まだ乗れる波の斜面が続いているのに途中で倒れるというなんとももったいない、すっとぼけた映像。脚はまるでピノキオのように棒立ちになってしまっているはず。


二回、ピノキオってしまった。

2012年7月13日金曜日

メローイエロー



出発時間の10分前に起きてしまった。エンジンのキーをひねるまでにやらなきゃいけないことを数えている暇も惜しい状況。洗面台関係を5分で終わらせて、財布と鍵と着替えと、、、ようやく車を走らせたのがいつもの5分後だった。遅刻は決定。約一時間の道中、そわそわしながらアクセルを踏んだ。

半分くらいまでくると朝日で車中の温度は上がり、のどが渇いてきた。起きてから、飲まず食わずだったので、のどの渇きは気になる一方。「どうする?道端の自販機に停める?でももっと遅刻しちゃうよ?」なんて声が聞こえてきた。「そうはいってもこのままはつらいよ!」頭の中で会話をしながら、走った。僕は飲みたい派の意見(本心)をゴリ押しして、道端に車を停めた。


自販機に駆け寄った。焦っているくせに、自販機の前に立つと、思いのほか呑気に、ちゃんと選ぼうとしている自分に軽く驚いた。普段ならお茶か水。しかし、ほぼ無意識に「メローイエロー」のボタンを押していた。微炭酸による焦りからの開放を欲したのかもしれない。


「ガチャン」と音がした。取り出し口の隙間から缶が見えた。
キラット光る黄色い缶にはこんなことが書いてあった。


「メローイエローは、時計を気にせずに 自分のペースで ゆったりしたひとときを楽しみたい人のための なめらかな味わいの シトラス系炭酸です。」


まったくいい朝だった。

2012年7月4日水曜日

縄文遺跡


2012年7月2日月曜日

田原のコルゲート

渥美半島、田原市郊外にあるコルゲート。国道沿いに横たわる文化遺産。