2012年11月25日日曜日

オモイツキ・ヒラメキ・グローブ

日々過ごす中で、何かの拍子にやってくるヒラメキ・オモイツキというのがある。
独り言にさえなるまでもなく、脳内をかすめては消えて行く一瞬の情感もある。

紙やオンラインにメモにして取ってあるものもかなりある。あるいは書いた紙がどこに行ったか分からないものも多い。

メモする事に対して、いったい紙に定着を図ってどうするんだ?と自問する事もある。
しかし、書くことが楽しいので続いている。 

もしかしたら、写真撮影に似ているのかもしれない。
何か面白いことはないかとカメラを持って、街でもどこでも歩く。
時折、あっ今だというのが訪れる。その時にかまえてファインダーで捉えてシャッターが押せるか。
そんなのに似ている。

街歩きは、撮ろうと思っているのでスタンバイの心持で居ることができるけれど、日常生活のなかで不意に来るヒラメキ・オモイツキに毎度ちゃんとメモを取ろうとなると、結構守備範囲が広い話になる。

紙に書いたことがなにになるかなんて分からないが、紙にかけなかった思い付きというのはいったいどこに行ってしまうんだろうと気になっている。外野手のエラーなら後ろを向けばどこかに球は落ちているだろうけど、ヒラメキ・オモイツキがそこに落ちていることはない。

無重力の宇宙空間では触れた衝撃で触れられた物がどこまでもスーッと飛んで行くというような事を聞いたことがある。エラーしたヒラメキ・オモイツキも、そんな風に自分から無限に離れて行くような気がする。

波状の雲を空に見かけると、砂の海底を歩く足の裏の感触を思い出す。ラジオにしろ感情にしろ「波」的な何かが世界を包んでいるのではないか。とか、網膜に光の刺激が入るから色が見えますというけど、暗い夜に目を閉じて寝てみる夢はものすごく鮮やかな色が付いてるのはなんでか。とか。そんなことがたまに頭によぎる。そのうちこれらの答えがやってくるかもしれない。
そのときはダイビングキャッチでもしたい。