ときおり、生まれてから最期までの時間って一冊の本を作るような編集作業なのかもな。と思うことがあります。
今日出会う人・もの・感情・いろいろな出来事。そんなのを整理して、折り合いをつけながら、ページを重ねていくような気がします。最期に見る、よく言う「走馬灯のように」というのはそんな編集したものを見ることが許される時間なのかも。
暮しの手帖を創刊した花森安治さんの著書『一戔五厘の旗』(1971発行)。広く深く時代を見るまなざしにあふれた本。
見返したくなる自分の本を、今日も明日もいいページをつくろう!
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機械は、機械の美しさを、つきつめてほしいし、花は花の美しさを、そっとしておいてもらいたい。
それを見わけられる感覚。 リクツやゼニをぬきにして、素直に美しいものを美しいと見る、その感覚が、ほしい。(「美しいものを」より)