2013年9月22日日曜日

八月のおわりに千葉市へ行った。

先月末に藤森照信さんの講演を聞いてきた。館山市役所の掲示板で講演のチラシを見つけてから、一ヶ月ほど多忙な夏の終わりにと楽しみにしていた。
二本の細い木で支えられた愛用の茶室は、人が乗るとしばらくグラーっとゆれるらしい。静かにしているとやがて止まるんだとか。今のところ、経験上4人までは入れるが、強度計算もしてないと言っていた。その時の表情は、講演の中でも特に嬉しそうに見えた。

僕は建築をやる方の話を聞くのが好き。裾野の広い分野から、必要な物事をあれこれやって、一つの建物に落しこむための能力や感性に憧れる。

講演の後は、「風立ちぬ」を見に行った。人は時代に翻弄されるだけのものじゃないと思いたい。特に戦争という潮流の中においては。

このところは、90年くらい前と今が両端から押されるように近づいて、それが現在と符合を持ちながら並走しはじめた感じがしてならない。日々の景色も、感じる風も、道端の発見も、時を超えてたくさんのものとつながりをなす一部に見える。