2012年5月10日木曜日

ぱっぱ


連休を妻の実家で過ごした娘。何日かぶりに帰ってきた彼女が、僕を見るなりしゃべったのは「パッパ」。

出かける前にしゃべっていた、唇であそぶように発音していた「ぱっぱ」とはどうも違う感じだった。

どうやら妻の実家で「パパ(父親)」というのを覚えたようだ。

人と場所



身近な年配の方に、昔話を聞くのは面白い。
小さな頃に聞かされたことがある話でも、今あらためて聞いてみると思いがけないことがつながったりする。

身近な人たちの記憶の断片には、自分の探るべきキーワードが散りばめられているような気さえしてきた。

僕が生まれる前にそこで起きていたこと、時間の延長線上に僕は「おぎゃあ」とうまれた。

前にどこかで立ち読みした本にこんなようなことが書いてあった。

「ひとりの人の存在は、時間や歴史といった縦軸と、今築いている関係といった横軸の交点にある。」