2011年10月24日月曜日

鉄の家



豊橋にあるコルゲートハウス「鉄の家」に行ってきた。
数年前に立ち読みした雑誌で見たこの家の造形が印象的で、たまに思い出したりすることがあった。
しかし今年になって明星ライブラリーさんから鉄の家が豊橋に存在していることや、この家を作った故・川合健二氏の考えていたことなどを教えてもらい、訪れるチャンスをうかがっていたところだった。

独学、オンリーワンの経歴をもった生前の彼が、新エネルギーや自給のあり方といったテーマにたどり着き、理想的な住まいのあり方を体現したのがこの家なのだという。
木々の中ではひょっとして異物に見えるのかなと思っていたが、そんなことは無くて地面からはえた生き物のような気がした。



個人としてよりよく生きるための、常識を疑う前向きな姿勢が突き抜けて、社会や環境、人間のあり方というテーマにぶちあたる。木の葉の音に囲まれながら、バックミンスターフラーや前に行ったイームズオフィスのことをかさねて思い出した。



今日、名古屋のリトルプレス「棲」の5号が届いた。故・川合健二氏のことや、他のコルゲートハウスのことも触れられています。興味のある方は是非読んでみてください。

最後に「棲」より抜粋
「川合健二の声が聞こえる。自分の頭で考えよう。自分の足で歩こう。自分で自分を育ててゆこう。それこそが、人生の喜びであり、究極の目標である。」