2010年11月27日土曜日

HAPPY BIRTHDAY!

HAPPY BIRTHDAY NEIL!



a flower makes people happy!

2010年11月20日土曜日

町のまんなか



山を降りて向かったのは、黒磯の町。
当初の目的地である町のカフェや、古道具、服屋、本屋、ギャラリー、、
と、予てからのリストも楽しく回りましたが、それ以外に旅の途中で目的地に加わった、餃子「たから」というおばちゃんが一人でやっている素敵な店がありました。

この店は、前日の夜バールトタンでマスターから教えてもらったのです。

僕らはカウンターで田舎の町や、そこに暮らすことなんかを話していました。話の間で黒磯の町の持つ、カフェとは違った一面を知りたくなった僕は「昔からやっている、町の食堂みたいな、この町の普段着の人が行くようなお店ってないですか?」なんてことを聞いたところ、「餃子は絶品で、食べた後つい食器を片付けたくなるいいお店だよ。」と教えてくれたのが「たから」でした。

機会があれば実際に行ってみてほしいので細かくは書きませんが、シャキッとしたおばちゃんがパリッと焼く餃子はほんとにうまい! 

印象的だったのが、餃子をつくるおばちゃんと地元のお客さんがしていた「この天気じゃ上のほうはシグレてるねぇ」という会話。僕らは山の帰りだったのでしっくり来ましたが、どうやらこの町の人たちは標高の高いほうを「上」、町のほうを「下」と呼んでいるようです。町の普段着な会話や餃子のスープとともに気分も温まる感じがしました。

やはり「現地調達」は、旅を何倍も楽しくしてくれますね!

ps.マスター、例の頼み方で注文して、ついつい食器を片付けて来ましたよ。教えてくれてありがとうございました!また、遊びに行きまぁす。

2010年11月17日水曜日

那須の山で思ったこと。



房総は葉が色づき始めた頃ですが、先週末に訪れた黒磯や那須のそれは、ほぼ終わりの頃でした。
僕にとって黒磯と那須は訪れるたびに新しいことの起こる不思議で心地の良い場所です。

今回はいつものように好きなカフェや人に会いに行く以外に山方面に足を伸ばしました。
街道を登り、町を一望できるあたりよりさらに上、人気がなくなり、澄んだ空気がさらに透明になり始めるあたりで車を降りました。

ほんの少し降り始めた雪と、大きな山の所々に残る色づいた葉っぱの光景がずいぶんと美しく感じ、もしここに住むとしたら、あるいは生まれたとしたら、きっと海で気分をリセットするように、このあたりにきっと来るにちがいないな。なんて事をおもいました。

少し下った街道沿いにある山のカフェで頼んだ森のブレンドを飲みながら、さっきの場所で降った雪や雨も、コーヒーのように、たくさんの落ち葉に浸透しその養分が川となって麓の町にドリップされていく。と思うと、さらに下って町へ行くのが楽しみになりました。

2010年11月3日水曜日




学生の頃埼玉に住んでいた僕は、たまに実家に帰ってきては夕方になると浜で夕やけを見ていた。

オレンジの西日が部屋に入り始めた頃にドアを開け、すぐ前の浜に着くとたいてい先客が一人だけいた。

当時彼は、沖に伸びる埋め立て地の一番海に突き出た角っこに佇んでいて、僕の目線より高い場所から夕焼けを見ていた。僕もそこから夕焼けを見たことがある、あそこは誰もいない最高の場所だった。

鳥の気持ちはわからないけど、彼は何十分もずっと夕焼けのほうに向いて動かない。餌を探していたりする様子もないし、何かを待っている感じでもない。だから、彼も同じ理由だな。ということで親しみを込めて彼の後姿と夕焼けを眺めるのがたのしみだった。

ちょっと前に埋立地に施設ができてからは彼の姿はいつもの場所になく、少し心配していた時期もあった。
だけど、彼は今も別のところで夕焼けを見ている。人気のいない岩場で。

前と比べたら、僕と近しい目線の高さになった。今日は久しぶりに浜に行く予定なので多分彼と会うかな。
彼のうちは僕のうちの裏山にある。