2012年7月19日木曜日

まだまだ


小湊に一泊して館山に帰る間、どこかで波乗りをしようと思った。

最初に覗いたところはうねりはあったがあまり波は崩れていなかった。
地形に変化のあるところだったらちょっとは違うかなと二つ目のところを覗いてみたら、いい波がたっていた。

沖に浮いていると、少し離れたところでプロサーファーが波のくずれる場所に実にすばやく移動して、斜面に見事な線を描いていた。


僕が浮いているあたりにも波頭はやってきて、乗る機会は十分にあった。ものによっては岸までの間、乗って行くことができた。波の形は急角度すぎていなくて、乗りやすいものだったと思う。


とはいっても、まだまだ修行が足りない。
波の上に立ったあと、目の前に斜面が続いているのだけれど、なかなか思い切ったカーブができない。長くても30秒もない波の上の時間は、緩やかに上下に動いたりするのだけでも、興奮と楽しさがあるのだけれど、遠くのプロの動きを見ると同じ体感をしてみたいものだと思ってしまう。

長く乗っていたい気持ちの反面、2度ほど派手なカーブに挑戦してみた。
岸から見て波の上を左側に進んでいる時に、その向きを逆に変える大きなターン。
タイミングをみはからって、いざやってみると、足の裏に板が水を切る感触と、水を押す圧力を感じた。が、次の瞬間身体が後ろ向きに倒れてしまった。以前にもやったことのある経験。

失敗すると、瞬時に岸からそれを見たダイジェスト版のような映像が頭に浮かぶもの。
まだ乗れる波の斜面が続いているのに途中で倒れるというなんとももったいない、すっとぼけた映像。脚はまるでピノキオのように棒立ちになってしまっているはず。


二回、ピノキオってしまった。