2011年2月27日日曜日

can coffee


今日、買い物に寄ったショッピングセンターでは、養護施設や学園施設を利用している人たちによって手作りされた物品を売る催しが行われていた。野菜や、味噌などの加工品、手芸などがそろい、買い物客でガヤガヤと賑わっていた。会場の端っこに掛けられていた何枚かの絵のなかに、ひときわ素敵な一枚があった。

この絵の説明には「作者は、ブルーが好きです。今回はブルーとブラウンを使い、缶コーヒーへの思いを表現しました」と書かれていた。

「アウトサイダーアート」という言葉があるけれど、僕はどうもこの言葉は好きになれない。インサイドもアウトサイドも無いと思うから。ただそこに素敵な絵を描く人がいるということがわかるだけで、僕は十分嬉しい。どんな人がこの絵を描いたかはわからないし、どういう意図で描いたかもわからない。僕が唯一わかるのはこの人は、缶コーヒーが好きということ。

繰り返される細かいコーヒーラベル?のリズムと、色のリズムの2種類が混ざって不思議な印象を与える。缶コーヒーという量産物を題材にしているところがウォーホールや、文字の羅列がバスキアを連想させる。だけれどこの絵は完全に描いた人の日常の積み重ねで、この人以外は描けない。そういうのもあって一目見たときにポップアート好きの心を刺激されてしまったのだと思う。

下の文字は、おそらくコーヒーを買ったのであろう、コンビニや、スーパーの名前が羅列されていた。 
やっぱりどことなく、ニューヨークっぽい。

山と人



だいじな事ってナンだろう?

2011年2月25日金曜日

ふつふつふつ



赤ん坊のいるお腹を見ていると、見えないところですごいちからが動いているんだなぁと感心してしまいます。
あたかも爆発のようにめまぐるしい成長が、こんなにも身近なところで行われていると思うと不思議な気分です。

いま僕の知っている人の中で、最もリアルタイムに自分自身に忠実な「いのちのちから」を発しているのは、我が子であろうと思います。世の中の「胎児」というものが秘めているちからをリアルに感じています。 

「これは、見習わないと!」 とすこし焦っています。笑

2011年2月16日水曜日

異国



古代と呼ばれる時代の歴史や文化について調べていたら、なんだか現在の異国に行きたい気分になった。
今のところ、海外へは一度の滞在でせいぜい2週間くらいしかないけど、ある一定の時間を過ごすと「あ、ついに来ちゃったな」という瞬間が毎度ある。そこの文化に包囲されているのを実感したような瞬間だ。到着した時に感じる瞬間的な感動と違って、ある程度そこの空気を吸ったり音を聞いたり、植生の違う草木を見たり、食べたりしてという過程を経て、感じるものなのかなと思う。

写真を整理してたら、前に訪れたマラガでのものが何枚か出てきた。
うしろのおっちゃんが変な顔してこっち見ていたっけなぁ。 笑

2011年2月13日日曜日

空に鳴ったアケビ



すこし前まで、山のアケビたちは渇いた木々の間にぶら下がっていた。
ツヤツヤとしてハリのあるアケビたちの姿は、木々の表情とは裏腹に躍動感があった。

アケビのツタは、木々に紛れていて遠くからは見えないから、林の表面にオレンジ色の粒たちが規則的とも不規則とも言えないように浮かんでいて、まるで音符のようだった。

風が吹いて林全体がざわめくと、枝と枝が擦れる音とアケビの音符がいっせいに鳴り出すように感じた。

昨日、車で二時間近く走り続けたので、コンビニの駐車場でシートを倒して寝転んだ。
そうしたら、窓越しに五線譜のような電線が見え、山のアケビたちの事を思い出した。

2011年2月8日火曜日

これでいいのだ。



今日、落ち込んでいる人がいた。
そんな日があったっていいよ。でも、僕らがすべき事は自分自身に絶対の信頼を持つことだと思う。

『ほんとうに生きようとする人間にとって、人生はまことに苦悩にみちている。』-岡本太郎

2011年2月6日日曜日

サッカーと音楽



小学校の頃は本当に朝から晩までサッカーをしていた。
試合も好きだったけど、勝ち負けよりも仲間とパスの呼吸が目配せでバッチリ合うことや、抜けるかどうかを賭けて、ドリブルで相手に向かっていく事に血が騒いでいたのを思い出す。

特に一人抜いて、体制を崩しながら次の相手に向かうときに感じるあの変拍子がなんともたまらなかった。
高校からギターを弾くようになり、音楽でいうところのグルーヴを感じ始めたときにフラッシュバックしたのは、かつてのドリブルで体験した変拍子だった。特にファンクやラテンの曲で本当に感性にヒットするもの聞くと今でもドリブルで抜く相手の背後にゴールが浮かぶことがある。

生前のボブ・マーリーは、サッカーを愛していたという。
きっと彼はボールと仲間が好きだった。それに彼のバンド・ウェイラーズのメンバーのバニーもサッカーを好む。ウェイラーズのタイトでノセるあの素晴らしい演奏は、バンドの中にサッカーの魂が住み着いているからではないかなと思える。

今日はボブの誕生日だ。動画を見ていたら、僕がウェイラーズを好きになった理由のひとつは、サッカーと音楽がつながっていたからなのかなぁなんて思えてきた。

2011年2月4日金曜日

嬉しい便り



今日友人から届いた封筒には、zineの他に、僕ら夫婦とこれから生まれる子供に向けてのメッセージが入っていた。
出来上がったzineを最初に見せたいからと、
わざわざ送ってくれたのだった。
彼とは先月4年ぶりに再会し、山登りをした。
zineには僕らが初めて会った沖縄の風景や、彼の住む幕張の街並み、身近な自然の風景と、短い文が書かれていた。このzineからは、思い出や目の前にあるものを大切にしていこうという姿勢、それから自分勝手で情にあつく、ちょっと人見知りだけれど、優しさのある彼の人柄が伝わってくる。

結びの文に書かれていること、それは誰もができる前向きなこと。
「誰にでも 大切にしたいものがある  僕にはまだ 掌で数えられるくらいしか無いかもしれないけど 地球上に住むすべての生命が その一つ一つを大切にすることが出来れば この世はもっと豊かになる。 そんな気がする。」

今月の26日、彼は横浜のギャラリーFLEXで写真を展示するという。

ありがとう!またたくさん話をしよう!