2010年12月19日日曜日

松枯れに炭を



幼い頃から、家の前に浮かぶ松の茂る島を見ては、松は枯れるものだと思っていました。
その反面、松の枝ぶりや葉の美しさをずっと感じてきました。

松枯れの対処について調べると、どうやらよく言うところの「松食い虫」だけが理由でないようで、炭などを蒔くことによって土壌を健全に導き、その結果松自身の抗力を引き出すという手法が効果的だそうなのです。

このことを知って以来、松枯れの現場に炭をまきたいと思っていました。

思っていたらこれがまたタイミングが重なるもので、今日実家を訪れると裏手の空き地にかなりの量の木炭がきれいにおいてありました。なんでも先週地区掃除があり区民で燃したものがそのままになっていて、処分に困っていたのだとか。。今日は炭を蒔くぞと思っていたのでそれはそれは驚きました。

その炭を持って弟と島に行き、炭を巻きました。
すぐに効果はきっと出ません、そのまま枯れ続けるかもしれません。
しかし個人的な動機ですが、思い出の原風景は残って欲しいじゃないですか。

今はとっても清清しい気分です。
またやろう!

2010年12月13日月曜日

山頂にて



午前10時過ぎ、車力道ルートを進み晴天のあたたかい鋸山山頂に着いた僕らは、コーヒーをいれて2時間以上話をした。その間、目の前にはゆっくりとトンビが旋回しながら飛んでいた。

一緒に登ったのは、博多出身の友人で彼とは7年近く前に沖縄のドミトリーを訪れた時、一日一緒になったのが縁。

振り返ると、初めて会った時はたくさん話しはしなかったけど、なんだかんだで2年に一度くらいのペースで顔をあわせ「久しぶりの気がしないよな」なんてことを毎回言っている。毎回会う理由は同じではなくて、お互いの興味を持つこと、取り組むことの延長がいつも重なっているのが面白いし嬉しい。

今回僕らが会ったのは、「山登り」の世界だった。彼は山登りを通して様々なインスピレーションを受けることを楽しんでいて、一方僕はいわゆる登山が趣味と言うわけではないけど、身近にある安房の山や自然をボディーワーク的に感じたいと思っている。そんな動機が重なり山頂でのコーヒーとなった。

頂上では鋸山の景色や、仕事、写真や美術、サーフィン、スケートボード、沖縄のこと、街の事など、、色々な話をした。

中でも印象的だったのが、「山は、どういうわけかすれ違う人と挨拶をしたくなるんよ。」
彼の言葉を聞いて、山を下った後の明日からの生活でもそんな心持でいたいと思った。

ありがとう、一緒にまた、房総の山を歩こう。

2010年12月8日水曜日

ある日の小さなスクープ



いつも通る道や、みかける場所の中で、気になるものはありませんか?
例えば素敵な人を見かけるとかでもいいです。なんかいつも気になるなぁというやつです。

僕はこの一年弱くらい、気になっていたモノがありました。
それは房総半島の山道にある、とある寂れたバス停に置かれているセブンチェアらしき椅子。

仕事中に脇を急いで走り過ぎる度に「あれは絶対ヤコブセン」とずっと楽しみにしながら思っていました。
普段家でアントチェアを気に入って使っているのもあり、親近感があります。

先日、そこの前を通ったのでクルマを止めました。
クルマを降りると一年弱の謎が「今、明かされる」という緊張感が辺りを包みました。ドアを閉め、バス停に近づくたびに確信の度合いが高まります。座面はノーマルでなくてエンジ色のかわいいフロントパディング付きです。椅子を裏返すとやはりラベルには「フリッツハンセン」の文字が。その古いタイプのラベルを見たと同時に人気のない山道で、どういうわけかじわーっと感動を覚えました。

しかし、なぜあのセブンチェアがそこにあるのかを考えるのも面白い。おそらくきっとお年寄りが家にあったのを「丁度いいやで」ということで、バス停の椅子に持ってきたんじゃないかと。

風雨でかなり痛んでいますが、あんなに座りやすいバス停の椅子に座ったのは初めてでした。
あの椅子はそっとしておきたいです。バスを待つ人には助かる椅子ですね。

2010年11月27日土曜日

HAPPY BIRTHDAY!

HAPPY BIRTHDAY NEIL!



a flower makes people happy!

2010年11月20日土曜日

町のまんなか



山を降りて向かったのは、黒磯の町。
当初の目的地である町のカフェや、古道具、服屋、本屋、ギャラリー、、
と、予てからのリストも楽しく回りましたが、それ以外に旅の途中で目的地に加わった、餃子「たから」というおばちゃんが一人でやっている素敵な店がありました。

この店は、前日の夜バールトタンでマスターから教えてもらったのです。

僕らはカウンターで田舎の町や、そこに暮らすことなんかを話していました。話の間で黒磯の町の持つ、カフェとは違った一面を知りたくなった僕は「昔からやっている、町の食堂みたいな、この町の普段着の人が行くようなお店ってないですか?」なんてことを聞いたところ、「餃子は絶品で、食べた後つい食器を片付けたくなるいいお店だよ。」と教えてくれたのが「たから」でした。

機会があれば実際に行ってみてほしいので細かくは書きませんが、シャキッとしたおばちゃんがパリッと焼く餃子はほんとにうまい! 

印象的だったのが、餃子をつくるおばちゃんと地元のお客さんがしていた「この天気じゃ上のほうはシグレてるねぇ」という会話。僕らは山の帰りだったのでしっくり来ましたが、どうやらこの町の人たちは標高の高いほうを「上」、町のほうを「下」と呼んでいるようです。町の普段着な会話や餃子のスープとともに気分も温まる感じがしました。

やはり「現地調達」は、旅を何倍も楽しくしてくれますね!

ps.マスター、例の頼み方で注文して、ついつい食器を片付けて来ましたよ。教えてくれてありがとうございました!また、遊びに行きまぁす。

2010年11月17日水曜日

那須の山で思ったこと。



房総は葉が色づき始めた頃ですが、先週末に訪れた黒磯や那須のそれは、ほぼ終わりの頃でした。
僕にとって黒磯と那須は訪れるたびに新しいことの起こる不思議で心地の良い場所です。

今回はいつものように好きなカフェや人に会いに行く以外に山方面に足を伸ばしました。
街道を登り、町を一望できるあたりよりさらに上、人気がなくなり、澄んだ空気がさらに透明になり始めるあたりで車を降りました。

ほんの少し降り始めた雪と、大きな山の所々に残る色づいた葉っぱの光景がずいぶんと美しく感じ、もしここに住むとしたら、あるいは生まれたとしたら、きっと海で気分をリセットするように、このあたりにきっと来るにちがいないな。なんて事をおもいました。

少し下った街道沿いにある山のカフェで頼んだ森のブレンドを飲みながら、さっきの場所で降った雪や雨も、コーヒーのように、たくさんの落ち葉に浸透しその養分が川となって麓の町にドリップされていく。と思うと、さらに下って町へ行くのが楽しみになりました。

2010年11月3日水曜日




学生の頃埼玉に住んでいた僕は、たまに実家に帰ってきては夕方になると浜で夕やけを見ていた。

オレンジの西日が部屋に入り始めた頃にドアを開け、すぐ前の浜に着くとたいてい先客が一人だけいた。

当時彼は、沖に伸びる埋め立て地の一番海に突き出た角っこに佇んでいて、僕の目線より高い場所から夕焼けを見ていた。僕もそこから夕焼けを見たことがある、あそこは誰もいない最高の場所だった。

鳥の気持ちはわからないけど、彼は何十分もずっと夕焼けのほうに向いて動かない。餌を探していたりする様子もないし、何かを待っている感じでもない。だから、彼も同じ理由だな。ということで親しみを込めて彼の後姿と夕焼けを眺めるのがたのしみだった。

ちょっと前に埋立地に施設ができてからは彼の姿はいつもの場所になく、少し心配していた時期もあった。
だけど、彼は今も別のところで夕焼けを見ている。人気のいない岩場で。

前と比べたら、僕と近しい目線の高さになった。今日は久しぶりに浜に行く予定なので多分彼と会うかな。
彼のうちは僕のうちの裏山にある。

2010年10月15日金曜日

何気ない横顔



アコとニールは僕ら夫婦と仲よくしている、フォトグラファーとガーデナーの夫婦だ。

僕ら夫婦は先日鴨川でハウスシッターをしていたので、その何日間かを一緒に暮らした。
夕飯を作り、「頂きます」の前にニールが机に置いたのは、草の入ったフィルムケースだった。

緑を入れるのに丁度よいサイズが、たまたまフィルムケースだったのだろうけど、僕はこのテーブルに置かれた緑が二人の夫婦の横顔を静かに表していたように見えて、嬉しくなった。

ある日の様子1

ある日の様子2

2010年10月10日日曜日

田舎のサブカルチャー




高校の頃、帰りの電車で一緒だった同級生の友人が、駅の待合小屋にあったくだらないシモネタの落書きを見て、「こういうのを文化財にしたらいいのに。」と冗談を言ったのをたまに思い出すことがあります。

きっとこの手の落書きは、全国津々浦々にあると思います。この手の落書きはいずれ消される、切なくはかない運命です。一人書くとつられてまた増えて、相合傘や文句、あるいは少年の夢や誓いみたいなものも、付足されていき、収拾つかなくなるときれいにペンキで上塗りされます。

きっとこの緩やかなせめぎあいは、今も続いているでしょう。
駅の待合所、そこは田舎のアンダーグランウンドな胎動が聞こえる数少ない素敵な場所だと思います。
旅先で入るとまた趣があります。
写真は保田駅。

2010年9月27日月曜日

田中一村展にて 入日の浮島



昨日、一村の作品を観に行ってきました。
夏に美術館の前を通り、はじめてポスターにされた代表作「アダンの海辺」を見た時に、この絵は今どこにも存在していなくてこの先の未来に描かれるような錯覚に似た印象を受けました。それ以来気になって仕方がなかったのです。

一村の作品群を観て、僕の受けた印象がなんとなくわかった気がしました。
彼は独自の自然観によってとらえた身近にあるけしきを、じっくり見て描いていた人なんだと思いました。千葉に暮らした時は、近くの農村風景やどこにでもあるソテツの木を描き、奄美にはなぜ渡ったかはわかりませんが、そこでも身近なけしきを捉えていたのだと思います。多分、僕が受けた最初に書いたような印象は、彼の持つ自然観によるものかなと思いました。

「アダンの海辺」に添えられた直筆の文には
「アダンは亜熱帯の海浜植物 実は熟すれば芳香なれど 人間の食用となる部分は希少 野鳥の餌となるだけ」と書いてありました。エゴがなく、ただただ自然のいとなみを見ていた姿勢が伝わってきます。きっとこの姿勢が絵に自然そのものを宿し、古さ感じさせるものを無くしているんだろうと思うのです。

それから、驚いたことに展示されていた一枚の作品「入日の浮島」は僕の実家の近くでかかれたものでした。
中高時代、ほぼ毎日通った海岸なのできっとあそこに座ったんだなとピンと察しが着きました。一村がじっくり見た景色を僕はほぼ毎日見てたんだ!と思うと嬉しくなりました。一村をみならって身近な風景を丁寧に見ていこうと思っています。
(写真は別の場所から撮ったものです)

2010年9月19日日曜日

Nさんのうちわ



今日は鴨川に知人の仲間が子どもたちも含めて10人以上集まり、山あいの3箇所の畑でなす、トマト、オクラ、ピーマン、ナス、バジル、、などを採り、夕方からNさん宅の庭先にあるアースオーブンでピザを作ってみんなで食べた。

Nさんは移住して20年以上で、洋服などを作っている女性の方。そのセンスはきれいな新築の建物とその間取りや、家の中にそろっているあらゆるものに宿っているようで、暮らしと繋がった「ぶれのない感性」みたいなのを感じた。

余談だけれど、僕の思ういい会社やお店(とくにカフェ)にある特有の「どこを切り取っても出る素敵感」みたいなのはこういうぶれのない感性から生まれると思う。

バーベキューの火起こしにお借りした房州うちわ。フチも剥がれるほど使い込まれている佇まいがとても暮らしや住まいに馴染んでいる気がした。

2010年9月13日月曜日

小さな駅、にったの



 「長い旅行に必要なのは大きなカバンじゃなく、口ずさめる一つの歌さ」スナフキン

先日、いすみ鉄道の小さな駅「にったの」に行ってきました。無人駅の短いホームには、塗装のはがれそうな駅名の看板、ほうきとちり取りがありました。ひとたび降りたら一時間くらいは次の電車を持つしかない路線。車を降りてホームにいると列車がやってきました。この言葉は列車が去るときにスナフキンが言っていたような気になります。いすみ鉄道、ゆっくりしたい時に乗ってみるのもいいかもしれません。ホームには、稲のいい香りがしていました。

2010年9月4日土曜日

いい小屋見っけ



小屋の持つ魅力について描かれた本や特集を目にすることがあります。
それだけ小屋は人の心をつかむのでしょう。僕も道端の手作り小屋にはつい反応してしまう癖があります。

きっかけは実家の近くにかつてあった木造の花の出荷小屋だろうと思います。
幼い頃に朽ちてつぶれてしまいましたが、そのボロボロの小さい空間に屋根板の間から差し込む光が好きでした。

最近出会い、一目見惚れしたこの小屋、まるでカップマルタンの休憩小屋のよう。
千葉市郊外にポツンと建っています。

ご主人を見かけたことはありませんが、どんな人なのかな?とか、まさかカップマルタンをイメージしてないよな?とかこの素材感の調和は選ばれたのかな?など想像が膨らみます。
いずれにしても小屋の魅力は「ブリコラージュ」と「偶然美」かなと思っています。

2010年8月31日火曜日

時は流れる



今年は暑い日がまだ続くというけど、夏の海水浴はひと段落して、浜辺の賑わいもだいぶ落ち着いた。
この何年かで個性的なお店がこの南房総の安房のエリアに増えていると思うし、移住する方も増え、それに伴って素敵な出会いもあって嬉しいし、エキサイティングだ。

変化していく町の中で、変わらないもの、言い方を変えれば「取り残されているかのように見える」とか「寂れている」ものにいっそう惹かれるようになってきた。そこにはきっともう戻れない記憶や、情景が浮かんでくるんだと思う。そして、それらはこの大きな半島の地面の上に存在してるってのも忘れちゃならない。

なんとしても保存したい!とか、大げさになるつもりはないけれど、宝探しのように毎日、素敵な風景や気に入った場所を見つけられたらどれだけ楽しいだろうと思う。

やっぱり、僕は安房の地が好きだ。

2010年8月25日水曜日

いのち



5日前の夕方、信号待ちで車を止めると、反対側の歩道に初老の女性が乳母車に子どもを乗せて歩道を歩いていました。よく見かける光景です。

何の気なしに目をやったのですが、どういうわけかその子がものすごく力強く見えました。高架下の日陰でしたが、ただ前を向いて乳母車に座っているその子の目と肌が、透き通って光っているような。

子どもって何であんなにすごいんだろう!
と正直びっくりしてしまうほどでした。

信号が青に変わってからもそんな思いがしばらく続きました。


今日歩く街に、あなたの近くに、何人の子どもがいるでしょう。
世の中はもっともっともっと、明るいのかもしれません。

童神という歌が前から大好きです。このところ何度となく聞いています。

2010年8月24日火曜日

松を飲む



一年ぶりに、松葉サイダーを作りました。
今回はろ過したのちにブルーボトルに入れて作った水を使い、3日前から瓶に詰めて発酵しました。
飲むとお腹がグルグルいいます。これはクダってるのか何なのか?

結果クダっていないので、今回も完成としましょう。

自然の味というと大げさなので、不自然じゃない味がします。

心と体に悪くなさそうな、おいしい味がします。

2010年8月16日月曜日

かえってくる場所



昨日は岩井の海岸で波乗りをした後、地元の先輩たちが仲間でやっていたバーベキューにまぜてもらいました。ほんとに仲のよい皆さん、東京などふるさとから離れたところに住んでいる方も来ていました。

別々の道を進んで時間を経ていながらもつながってるもの。それは、共通に感じているふるさとの記憶や風景かもれないし、仲間の存在なのかもしれません。

みんながつながってる場所っていいなと思いました。


2010年8月8日日曜日

房州うちわのzineを作りました。



うちわ好きが高じてつくったzineです。
オルネカフェさん、カルトーラさん、ツムギさん、DEWさん、魚彩和みの宿 三水さんの一階ギャラリーショップに、一部ずつ置かせてもらっています。

写真は友人のアコがとってくれたものを使っています。
http://oldbluecrow.blogspot.com/

今日は館山の花火大会、うちわもって見に行こっと。

2010年8月3日火曜日

暑中お見舞い申し上げます



あつい日々が続いています。みなさん体調いかがでしょうか?

太陽は悪気あるわけじゃないんでしょうが、それにしても暑いですね。
海に入ってみると、波はないですが水はいつもより冷たいです、よくできています。

聞き方によっては、セウジョルジのうたい方が炎天下で困りながら歌っているように聞こえませんか?

よい夏を!

Everybody Loves the Sunshine!

2010年7月13日火曜日

白浜中の椅子 



コトブキ製のこの椅子は全部で6脚いただきました。用途は、「何かの時のために」笑。
夫婦二人暮しでは手に余るので、ちょうどイベント用の椅子を探していたcafe TSUMUGIさんにおすそ分け
しました。

うちに寝かせておくよりも、人に座ってもらったほうが椅子もうれしいだろうと思います。
ひょっとしたら中学の卒業生が椅子と再会するかもしれませんし、学校の思い出話にでもなれば。

ご主人も納得、お店の雰囲気にとてもマッチした椅子は新しい場所で活躍し始めます。
青い椅子の裏には、青春の甘酸っぱい落書きがあり、いいかんじです。

ありがとう。白浜中学校 



前を通るのが楽しみでつい車の速度を緩めてしまう建物、それが白浜中学校でした。
僕は卒業生ではありませんが、建物が大好きでした。

著名な建築家の手がけたその校舎は、地形に馴染んだ独特のフォルムが持つ魅力があります。
道沿いからすぐのところにある図書館の窓からはいつもこの椅子が。

校舎の老朽化による解体にともなって、引き取り手を募っているという話を聞き、学校に電話をしました。
捨てられてしまうのがどうも放って置けない気分になったんです。
その後、良心的な教頭先生と知人の協力のおかげで、縁あってこの椅子をいただくことができました。

頑固なサビが多いですが、せっせと掃除しています。

2010年7月7日水曜日

stolen moment 



たくさんのカバーがある「stolenmoment」たしかサーフフィルムsproutでも使われていたかな?
このテイクはビブラフォンが涼しげで気持ちいいです。

夏の夕方、涼むのによさそう。

2010年6月27日日曜日

境界線



前に読んだ本に書いてあった印象的なこと。
「私たち、彼らという境界線を引く捉え方は現実の世界とそぐわない」
「今大事なのは家族やみんなひとつの仲間という認識」

人も、国の営みも全部が影響しあってると思います。
風邪ひいて仕事を休んだら誰かがその分やるんだし、今日の振る舞いや行いが明日や自分の周囲を作るような気がします。

いろんな人がいて、いろんな事情があるから、自分と相手で対峙しない。時間はかかるけど一緒に前を向くような姿勢がいいんじゃないかな。なんつって

2010年6月24日木曜日

裏庭の曲



家の裏にある広い庭は昔小学校があったところ。

幼い頃からここでサッカーしたり、花見をしたり、奥の森の中に入っていって急斜面を猿のようにヒラリヒラリと木の間を跳んだりして遊んだ。

2010年6月20日日曜日

ぼくの好きなおじさん。



仕事中、ある小さな高速道路サービスエリアの業者搬入口で、たまにはちあわせする強面のおじさん。
いつも2トントラックに乗ってお米なんかを卸しに来てる。

そこは駐車場が狭いので、僕の乗る車を止めるとおじさんは車が出しづらくなる。はじめてあった時も、おじさんの車が出づらくなった。悪いなと思っていたら、強面のおじさんが降りて近づいてきた。文句でも言われそうな気がしたけど、おじさんは「これでもカンできなー」といってガムをくれた。
僕は軽く拍子抜けしてお礼を言いい、雑談をした。

それ以来、会うといつも、なぜかガムをくれる。「事故んなよー」とか「気をつけてなー」とかの一言と一緒に。そのおじさんは僕だけじゃなくて、別の業者の人にもガムをあげてた。 素敵なガムおじさん。

2010年6月13日日曜日

若冲



今日は若冲を見に千葉市美術館へ。
確か、スタジオヴォイスのアートブック特集か何かで、小さく若冲の版画が載っていたのを見て以来、機会があったら版画モノとそのほかの作品がずっと見てみたいと思ってました。

気になったのは、若冲が売茶翁に憧れていたらしいということ。売茶翁といえば江戸時代の京都で、簡素な席を設けて煎茶を売ることを生業にしていた僧。多くの人が彼の話に聞き耳を持って訪れたという。今でいうコミュニティカフェみたいだったんじゃないかと思います。

動植物の絵はさることながら、版画や墨絵がこんなに素敵な作品だったとは。
動物や野菜といった身近にあるものに美をとらえて、大きな世界観にしてしまう若冲が好きになりました。
代表作の鯨と白い像は明日から公開、もう一回行こうかな!

2010年6月6日日曜日

けしき



傷んでいた、愛用のうちわを修繕しました。
縁の部分は「うちわの太田屋」さんに持っていったところ、快く新しいものを貼ってくださいました。
飛び出してしまっていた窓の両端部分は、上から和紙などを貼り強度を増す「耳貼り」のやり方を教えていただき、自作しました。 
日ごろから、金継ぎの「うつわ」を愛用しているので「うちわ」も同じ生活の道具として楽しめないかと思ったのです。

扇いだ後に見るうちわの佇まいが、いい感じ。
うつわにはアイスコーヒーを入れて、夏が楽しみ。

2010年6月2日水曜日

our folklore

以前益子で民芸に触れた時におもったこと。「地元ならどんな民芸になるんだろ?きっと海や漁具にまつわるものかも」。



前々から良いと聞いていた、白浜海洋美術館に行ってきた。
ここはある夫妻が白浜に訪れた際に、一着の漁師が着る半纏との出会いに魅せられ、その後蒐集した海の工芸美術品を展示した私設美術館。

館内にはかつて使われていた漁具や、漁師の暮らしを支えていたものがたくさんあった。
それらには、手作りの温かみや、漁への祈り、暮らしを楽しむ粋なジョークも表現されていた。無骨でいて、しっかり機能をはたす漁師の民具たち。 石油由来の材料に変わる前のものたちには、使い手の愛情が一段と感じられます。 ある漁師が彫った「浜のおっかぁ」はおすすめ。

ここにあったんだ、僕らの民芸が。

2010年5月30日日曜日

みどりさん




東京に住む友人夫妻がこちらにドライブにみえるということで、一緒に千倉あたりで過ごしました。
写真はbinoweeさんで今日買った植物、丸い葉っぱに愛嬌があります。
前にイラストで見てから気になっていたのです。夏のはじめにイクラのような実のついた、かわいい花が咲くそう。ブラジルが生息地らしいのですが、名前は何だったかなぁ。

また、コーヒー飲みましょうね!

2010年5月23日日曜日

修繕して、ながく使いたいもの。



高校の頃、たしか家族で出かけた帰りにたまたま見つけたもの。
うちわを探したりはしていなかったのだけど、紋様と佇まいがとても気に入り買いました。初めて買った房州うちわです。久しぶりに出してみると縁の部分が傷んでいました。このうちわは永く使いたいので、うちわ屋さんにリペアしてもらえないかなと思ったのです。

2010年5月19日水曜日

aloha shirt & fan



この間の初夏のような日に、皆で浜にたち寄り、何時間か過ごしました。
着なかったけれど、陽気に誘われて家からアロハシャツを車に乗せていきました。
夏っぽさを感じると、ついつい気が早くなってしまうのです。うち一人はすでに泳いでいました。

アロハシャツとうちわは、浜に似合います。
スプーナーのアロハ生地はうちわの和紙と相性がいいです。

2010年5月16日日曜日

うれしいとき

うとうとと、寝に入りそうな時に誰かがブランケットを掛けてくれた時。
夏の暑い日に、隣にいる人がうちわを扇いでくれた時。
そんな光景を見た時。

そういう時ってなぜかちょっとうれしくなります。

2010年5月13日木曜日

年輪のはなし



幼稚園の頃から家にあった絵本。木の年輪について子どもにわかるように書いてあります。
小物や家具も、木の質感や匂いのあるものが好きなのはこの本をよく眺めていたからじゃないかなと思う。

木は大きく成長しながら、その成長の記録を書き続けているんです。
例えば近くの工場が煙を吐きはじめたころから、年輪の幅が狭くなっていたり。と、木は世の中の変化の証人でもあるかのようです。
今読むと、たくさん発見がありました。 

-------------------------------------------
「地球のかぎりある石油資源は、つかえばいつかなくなる。木はたいせつにそだてていけば、無限に増えていく。山の木は、酸素をつくってくれ、山くずれやなだれを防ぎ、たいせつな水資源をまもり、気候もよくし、素晴らしい遊びの場になる。よい木を育てるにはかなりの努力がいる。 木をたいせつに育てよう」。

2010年5月11日火曜日

ありがと!



アコとニール夫妻がまた遊びに来てくれた。

「いらっしゃい」というより、「おかえり」といった感じ。

3つのフィルムカメラで、うちわの写真をたくさん撮ってもらいました。出来上がりがたのしみ!

とってもらった写真で、個人的なうちわの本を作ります。

それにしても、ふたりのまわりにはいい風が漂っちゃうから素敵なのです。

2010年5月6日木曜日

砂山の曲



ゆっくりと、お気に入りの場所に曲をつけていこうと思います。
一回目は平砂浦の、砂山。

浜の砂が風で運ばれ、1㌔ほど内陸の斜面に溜まっている。
いったいどれくらいの時間と風が砂を運んだんだろう?

ここは、風と時間の記憶が詰まった美術館のよう。砂山に愛を込めて!

どんなに扇いでも



先日うちわ職人さんのお宅におじゃました時に、見せてもらった紙です。
小学生の学習旅行で行われる、うちわ作り教室での感想文。

最初の感想が面白くて、「なるほどっ!」とみんなで笑いました。
きっと、書いた彼にとっては大発見だったに違いない。

今年も小学生から大人まで、沢山のひとがうちわ作り体験をやっているそうです。
そのうち参加してみよう!

2010年5月5日水曜日

山に漂う花のかおり



続いた陽気のせいか、山の草木がいっせいに青々としてきました。
ちょっと前までは、山の緑の中に野生の桜が白いモザイクが綺麗でしたが、今は紫色がところどころに散らばっています。

深い山が迫る鴨川-勝浦の海岸線より山を登る道沿いには、このところ野生の藤がたくさん咲いています。
藤と新緑木々の香りに包まれながら車をで走らせるのが最近の楽しみ。鳥の声もたくさん聞こえるし、朝通ると一日良い気分です!

ハワイ島のヒロ郊外の古い橋があるあたりは、勝浦のあたりと似た、いい雰囲気があります。

2010年5月4日火曜日

裸で宇宙旅行



家の近くの銭湯には露天の岩盤浴があり、気に入っています。
昨日の仕事終わりに、はじめて夜の露天に寝そべりました。小さな木の枝越しに、星がひとつだけ見えていました。ぼんやりと星を見ていたら、イームズの "powers of ten" のようにあそこまで行ってみようという気になり、目を閉じました。

ピクニックの洒落た昼寝姿でなく、素っ裸で石の上に寝ている間抜けな自分を見下ろしながら上空から宇宙へとゆっくり登って行きます。はるか先の見ていた星あたりにつくと今度は逆戻り。徐々に戻っていきます。地球→日本→関東→東京湾→館山のあかり→銭湯と降りていくと自分の姿が見え始め、薄目を開けました。

すると隣には気持ちよさそうに湯気をまとい、大の字を描いた小学生くらいのボーイが空を見ていました。
彼が空に向かって「はぁぁ~っ」っと気の抜けたため息をはいたとき、僕の旅行は終わりました。

2010年5月2日日曜日

アスファルトの下



例えばハワイには、観光のためのフラダンスと言われるのとは違った、「フラ」がある。
僕はどちらかというと、ハワイのもともと根付く文化に惹かれます。

ワイキキは新宿が海にくっついたみたいなところだった。隣でたのしそうに波に乗っていたのは観光できているらしき白人のおばさん。

ハワイの島々は海があり山があり、なんか房総と似てるような気がするから好きです。
この60年は楽園として売り出され、いろいろな人が訪れる島。アスファルトの下にはそんなハワイのかつての記憶が息を潜めている気がします。

ダイアモンドヘッドが、まだ「マグロのおでこ」と呼ばれていた時は、ここはどんな風景だったんだろう?

2010年4月29日木曜日

Lou Courtney



今日カーラジオから流れてきたルー・コートニーの「 I Don't Need Nobody Else 」、陽気とグルーブが相まって心地いいドライブができました。

ダニーハサウェイやマービンゲイなど、ニューソウルのサウンドにはつい反応してしまいます。

レコードジャケットも、シンプルで温かみがあって素敵!

風のたより



「一度外に出ることで、故郷の良さに気づく」ってよく言うけれど、そういうのってあると思います。

埼玉や東京あたりで過ごしていた学生のころ、そこで出会ったり触れるものが刺激的で楽しかったのと同時に、故郷を思うようになりました。当時何気なく使っていた房州うちわは、次第に故郷を思い起こさせる道具になりました。

都会の夏に房州うちわを扇ぐと故郷の海沿に吹く風が来たようで、涼しさが違うような気になったのを思い出します。

2010年4月25日日曜日

うれしい間違い電話

おとといのラジオのエピソードをひとつ。

あるラジオ番組に寄せられた20代の男性による投稿でした。

休日に部屋でテレビを見ていると、電話がなりました。
受話器からは、幼い男の子の声で「○○君、これからサッカーボールもって遊びに行くので待っててね」という遊びのお誘い、怒る気になれずに丁寧に「僕は○○君じゃないな、多分電話番号を間違えてると思うから、もう一度番号を良く見て電話してあげてね」といってあげたのだそう。

その数分後にまた電話が鳴りました。出てみると、さきほどの少年がモジモジしていました。「さっきの君だね」と声をかけると彼はこう答えたそうです。

「さっきはごめんなさい、○○君の家は最後の番号が12なんですけど、21と押してしまったので間違えてしまいました。」

「丁寧にありがとう、サッカー楽しんでね」と電話を切ったと言う話。

素敵な二人ですねっ!

2010年4月24日土曜日

貝のデザイン


小学生のころ家にあった房州うちわを見て、貝みたいだ!と思いました。
今改めてみてみると、やっぱり二枚貝のよう。

「自然に学べ」という言葉もあるくらい、人間の作り出すデザインにとって自然物の構造ってすごい。
自然物のデザインは何億年もの時間をかけてその形や仕組みを作ってきたんだなと思う。
イームズのシェルチェアも、自然の営みから知恵を学んだんじゃないかなと思います。

貝の筋は放射肋(ほうしゃろく)といって、溝と突部の繰り返しで強度を保っているそう。
房州うちわの筋は、扇ぎ面を貼る骨組みの部分。こちらもやはり竹と紙が凹凸をつくり強度を支えています。
貝は体自体が湾曲しているけど、房州うちわは、柄に差し込まれているスゲという竹が強力に曲げられているためその強度を維持しています。

今から100年以上前房州うちわのかたちをデザインした人は貝から何かを学んだのでしょうか?

2010年4月22日木曜日

ポケットからポエム



古本屋でみつけた小さい詩集。「ポケット詩集」
宮沢賢治や、高村光太郎のほか全部で33の詩が集まっています。

時間と気分に余裕があるときに持って歩くのもいい、余計なものがなくて、開放的な場所で読みたいな。
桟橋や、あんまり高くない山頂なんかどうだろう?

-----------------------------------------------------------------
「この詩集を、本当の子どもたちと、子どもの心を持った大人たちに捧げます」。
編者まえがきより

2010年4月21日水曜日

うちわ日和



よく晴れ、風もなく気温は23度ほど。
今日は、ここ何日か愚図ついた天気から一転、清清しい陽気でした。

夏まではまだちょっとあるけど、うちわを持って出かけました。
暑さの盛りより、今時分の方が仰ぐ風も穏やかで心地が良い気がしました。

このうちわは、今は亡き職人さんが作ったもの。トロピカルな色合いで、骨組みを浮き上がらせる手の込んだ仕上げがされている洒落た一枚です。作り手のことを思います。

編集者のまなざし



ときおり、生まれてから最期までの時間って一冊の本を作るような編集作業なのかもな。と思うことがあります。

今日出会う人・もの・感情・いろいろな出来事。そんなのを整理して、折り合いをつけながら、ページを重ねていくような気がします。最期に見る、よく言う「走馬灯のように」というのはそんな編集したものを見ることが許される時間なのかも。

暮しの手帖を創刊した花森安治さんの著書『一戔五厘の旗』(1971発行)。広く深く時代を見るまなざしにあふれた本。

見返したくなる自分の本を、今日も明日もいいページをつくろう!

-----------------------------------------------------
機械は、機械の美しさを、つきつめてほしいし、花は花の美しさを、そっとしておいてもらいたい。
それを見わけられる感覚。 リクツやゼニをぬきにして、素直に美しいものを美しいと見る、その感覚が、ほしい。(「美しいものを」より)

2010年4月19日月曜日

Orquesta De Rana!



早いところでもう田植えが始まっています。

今晩の帰り道は窓が開けられる気温だったので、開放的に車を走らせました。
毎日通る広い田んぼの中を走る農道にさしかかると、蛙たちのオーケストラに包み込まれました。

大きめに流していたベンハーパーの音色と相まって幻想的なサウンドに!

パソコンに向かっている今も、外の田んぼから楽団の音は聞こえています。

down to earth

今日は外苑前で行われた映画・「降りてゆく生き方」の上映とトークイベントへ。

トークをしたのは映画脚本を作るのに参考にされた方々と、主演の武田鉄也さん。
映画では、現代社会においての経済活動優先の競争的な生き方を「登ってゆく生き方」と呼び、それと反対の共生や自分らしい生き方を「降りてゆく生き方」と言っていました。

そんな内容を聞くと、どこかお金や今の経済活動を否定してるように感じがちですが、トークをされた方たちは降りてゆく生き方を通して、自分の商売をしっかりとやっているところが素敵に思えました。
地に足が着いているってこういうことかなって。

会場には20から60代くらいの方が長蛇の列。バブル景気を経験している人は、当時と劇中の価値観にハザマを感じるかもしれないけど、僕たち世代はバブルの感じもわからないし、はじめっから登って行くような感じでもない。なので、うまくバランスとるのが役目かなぁ。なんて思ってみたり。

印象に残ったのは、りんご農家、木村さんの話の中で武田さんが言ったひとコマ。
「たいせつなのは、誠実な生産者と誠実な消費者の一対一の関係、物を買うということは作っている人を応援するということだと思うんです」。

せっかく買うんだもん、応援したい人に気持ちをわたす感じで買いたいなぁって思います。

映画のあとはアースデイ・トーキョーへ。

2010年4月18日日曜日

珊瑚

土曜の夕方毎週楽しみにしているあるラジオ番組があり、今日は海の生き物についての会話だった。

珊瑚は小さい穴のようなポリプという部分と、その中に住むカッチュウソウという生き物が行う光合成との共生で群体をつくっているのだそうです。

以前から地元の町にも珊瑚がいるというようなということを聞いていながらも、沖縄に行ったときには珍しそうに珊瑚を拾ってきました。やっぱり珊瑚は南の方のものだというイメージだったのです。

しかし珊瑚の生息域が近年変わってきているといいます。
海水温の上昇によってこれまでサンゴに適していた海域は生きていけないエリアになり、彼らはどんどん北上しているそう。日本で言うと沖縄などの海域から、東京湾や勝浦あたりに引越しだしているのだとか。

いわゆる温暖化ってやつ。
「温暖化」ってのはいろんな意味で使われるけど、僕は人間の営みなんかよりもはるかに大きな地球のリズムでは温暖化だって必然なことなんじゃないかなと思えるのです。そんな気がするのです。
館山内部の陸地からも古代の大きな珊瑚の化石が見つかっていますし。せっかく近くに越してきた珊瑚さん。機会があれば見に行きたいと思います。

2010年4月15日木曜日

recorder



ギターなど、楽器は気が向いたときに触っているけれど、何の気なしに出す音は、たいてい宙に溶けていくばかり。
そんな気ままな調子で楽しんできました。

親しい友人がコンパクトな録音機材を譲ってくれたおかげで、音が残せるようになりました。

気に入ってよく弾いている曲なんかを、このところ試しで録音しています。

録音ができるとその場だけでなくて、伝わることができます。

例えばクッキーを焼いて友達にあげるように、音を録音してみよう。
そんな気分で楽しんでこうと思います。

2010年4月14日水曜日

看板は云う。



海外を歩いていると、やたらと看板に目が行ってしまいます。

本屋でも海外の看板たちを集めたイラスト集などは、なぜか見たくなります。

そもそも看板は車や徒歩など、想定した通行人にうまく見てもらえるように作るはず。
だから、目に留まる看板はいつも、存在感があるように感じるのかもしれません。

特に手書きのものは、文字のタッチや文化の違いからか、ちょっと思いつかないような雰囲気を味わうことができるので、その土地の異国情緒を膨らめてくれる気がします。

ラテンというのは、小学校のころにランバダの音色に夢中になって以来ずっと、気になっていたいわばキーワードだった。
写真は以前にスペイン、マラガ市内のある広場で見かけた、とあるバールの手書きの看板。

まさにラテン文化圏に来ちゃったな!っと、ひとりで思いをかみしめた瞬間を思い出します。

2010年4月9日金曜日

何があっても笑っちゃう。



買い物の帰り、駐車場で見かけた車。 

どこかにぶつけたのだろうか、後ろのバンパーの左側が凹んでいました。

凹んでしまった苦い思い出も、笑いに変えちゃってるこのステッカーが、なんとも粋で愛らしい。

この車の持ち主はきっと、洒落のきいた素敵な人じゃないかな。

思わずこっちも気分が良くなりました。

2010年4月7日水曜日

花びらの舞う音を



少し風があった今日。
友人と待ち合わせをした山あいの小さな駐車場には
何本かの見ごろの桜が綺麗な花びらを振りまいていました。

友人を待つ間、山並みを見ながらギターを弾きました。開放弦をバラつかせて弾くと、花びらがヒラリと落ちる様子にしっくり合います。

愛用しているギターにはカナダの桜が使われていて、今日はいつになく弾き甲斐がありました。

その後に友人と向かった鴨川のお蕎麦屋さんは、とても美味でした。

2010年4月4日日曜日

竹の箸




今日は、いすみ市のナチュラルライフマーケットへ。

竹のプロジェクトを展開しているトージバの方に、竹での箸作りを教えていただきました。

あらかじめ長方形に割られた竹の表皮から、小刀で削りながら形を整えて行き、紙やすりで仕上げました。

教えてくださった方は6年ほど自作の箸を使用しているようで、使うごとに手や口先に馴染んでくるそうです。
ブーツやジーンズのように永く味わいながら自作の箸と付き合えればといいなぁと思ってます。

これから最後に食用油を馴染ませて、完成!


今回は成田の竹のようですが、家の近所の竹でも作ってみようと思います。

おめでとう!



結婚式に参加すると、とてもうれしく幸せな気分になります。

その場にいる多くの人たちが同時に祝う気持ちを放っているからでしょうか、明るく愛のある祝いの空気が、その日その場所を満たします。

昨日は地元の友人の結婚披露宴。

また一組、町に素敵な夫婦が増えた。いつまでも、お幸せに!

2010年3月29日月曜日

leaf fan



散歩中に見つけた、付け根の枝から折れていた葉っぱ。
うちわの様に扇いでみると、いい風が漂いました。

ネイチャーメイドの房州うちわです。 

イマジン



今を、現代を、どう歩むのがいいのかな?
なんてようなのを、時々思うことって大事な気がしてます。

清志郎は亡くなったけどこの映像を見ていると、生きてる人はみんな今人(いまじん)なんだと思えてきます。 明るく明るく、いきたいゼ。

2010年3月26日金曜日

shaker



楽器を弾くのって、どこか特別で小難しそうでなことのように思ったりするのだけど、ウッドシェーカーやマラカスなどは、振れば誰でも音を鳴らすことができる。コードもなければ調律もない。そのくせ小刻みにタイトな音を出したりルーズにしたり、やり方によってはいろいろなニュアンスを出すこともできる。

スピーカーからの曲にあわせたり、何人かでたのしく演奏したい楽器。シンプルなところが好きです。

海でも、落ちてるものですぐに作ることができます。

缶と砂利さえあればよし!

2010年3月24日水曜日

おぉ ラジオ



ふいにつけたカーラジオ。その日の特集は、「身近にあったうれしい話」という内容でした。

何年も前、投稿者がある田舎町に越して間もない頃の話。

通勤のためバスのシートに座っていると一人のおばあさんが乗車してきた。それまで席を譲る事をしたことがなかったので、躊躇しながらもやっとそのおばあさんに声をかけ、席を譲ってみた。譲ったあとは、たわいもない会話が弾み、よい時間が流れた。おばあさんは別れ際、投稿者におおよその住所を聞いて降りていった。

それから数日後、投稿者が休みの日に外の掃除をしていると、黄色い花をもってあのおばあさんがやってきた。「ご近所なのでこれからもよろしくね」という言葉を添えて。

そして投稿者はその町が好きになったという話。

2010年3月22日月曜日

children's eye



以前ある整骨院を営む先生がこんなことを言っていて、印象的でした。
「児童文学はこどもだけのじゃなくて、大人の心身のバランスにもいい影響があるとおもうんだ」。

絵本などは僕も好きで、古本屋などで気に入った絵本があるとつい買ってしまったりということがあります。

絵本など小人向けに書かれたものは、少ない文字で平易に書かれた内容が、たくさん想像を喚起してくれるようで、読んだあとはどこか気分がスッキリします。また文章から作者のこどもに対する思いやりが感じれるもの魅力的。

最近、こども向けに書かれた短編集を読みました。
「南の島のティオ」の主人公は、ティオ少年。
彼の住む島で起こる不思議な出来事たちがおもしろい。純粋で好奇心のあるティオのまなざしは、見習うとこたくさん!物語ではバナナがよく出てきます。

2010年3月18日木曜日

津辺野山

房総の山をひとつひとつ丁寧に歩く、安房ハイキングクラブ。
今回の山歩きは、「つべのやま」。



町から見えるこの山の斜面は、幼いころから木が一本もなく別世界のように削られているのだけれど、今回は削られていない山の裏側にある細い道から登ってみようと出発しました。



ここはルートの整備がされていない山で、以前に登ったハイカーがつけたガイドテープと人の通った跡を見出だしていく登り方。
行く手をふさぐ倒木や、ケモノの匂い、サルの群れ、ヌタ場というイノシシの泥浴びをする場所など、湿っぽさの強い自然を味わうことができました。



削られていない側もまた、別世界のように草木は黙々と力強く命をつないでいました。