2010年10月10日日曜日

田舎のサブカルチャー




高校の頃、帰りの電車で一緒だった同級生の友人が、駅の待合小屋にあったくだらないシモネタの落書きを見て、「こういうのを文化財にしたらいいのに。」と冗談を言ったのをたまに思い出すことがあります。

きっとこの手の落書きは、全国津々浦々にあると思います。この手の落書きはいずれ消される、切なくはかない運命です。一人書くとつられてまた増えて、相合傘や文句、あるいは少年の夢や誓いみたいなものも、付足されていき、収拾つかなくなるときれいにペンキで上塗りされます。

きっとこの緩やかなせめぎあいは、今も続いているでしょう。
駅の待合所、そこは田舎のアンダーグランウンドな胎動が聞こえる数少ない素敵な場所だと思います。
旅先で入るとまた趣があります。
写真は保田駅。