2010年3月3日水曜日

富山

伊予ヶ岳の頂上から西側を見渡すと、目の前に2つの峰をもつ山が海を背にでんと佇んでいる。

今日はこの「とみさん」に行ってきました。木々の間に身をおくと、その光景の中には沢山の智恵があることに気づきます。



何人かで山に入り自然が内包する現象やリズム、山に人が残した物たちについての話を聞きながらの歩みは、一人では味わえない世界の濃さを感じることができました。現代は特に、山など自然に入って自分の位置を確認するのって大事なように思います。



頂上付近にあった杉、腕をひとひらに伸ばして胸をくっつけても円周の3分の1くらい。大きいですね!
高いとこから変わるもの変わらないものをじっと見てきたはず。
樹皮は湿り気のある、苔まじりのいい匂いがしました。

Da kine sound



ハワイ独自のギタースタイル・「スラッキー(slack-key)ギター」は、外国人が持ち込み置いていったギターをハワイの人たちが生活の中で触り始め、徐々にその多様な音が鳴り始めたといいます。
そんな成り立ちなのでかつては調弦音も家ごとや個人ごとで違っていたそう。

写真の人はハワイの西洋化で消え行くオリジナルなスラッキーギターを表現したギャビーパヒヌイ。


僕の好きなエピソードに「彼の裏庭」がある。
奔放で放浪的な性格のギャビーは、家の裏庭に集まる友人たちとよく演奏を楽しみ、それが後に大きくなっていくスラッキーシーンのもととなった。
なんてことない普通の庭に人が集まってきて、ごく自然と必然的に大きな歯車が動いていく感じが好きです。人や思いをつなぐ場所、それがギャビーん家の裏庭だったんだと思います。

「本当は椰子の木陰で作曲したいんだけど、自分の部屋の上に何階もあるんじゃこまっちゃうよ。」
ふるさとの環境とよき日々を思う彼の気持ちがわかる一言、共感してしまう。

Da kineは that kind のハワイ訛りといわれる俗語。訳すと「あの感じ。」ハワイの人々の心の記憶に流れる懐かしさのような感覚のことだと思います。