2009年10月26日月曜日

丘の上





山のぼりでは、下りるまでのしばしの間、現実とはなれた開放感や、落ち着いた中での物思いが味わえます。
こういうのが好きになってきたせいか、丘にたつ家が素敵に見えてくる気がします。

山頂と世間の間にある小高い丘。そこは適度に自分たちの場所で、適度に世間とも繋がっているような場所。イームズ夫妻の自邸も海の見渡せる気持ちのよい丘の上にありました。

趣のある家がたっている丘の景色を見かけると、どんな人が暮らしているのだろうと気になってしまいます。

2009年10月22日木曜日

念願の波



波は都合よくたってくれない。だから、いい波に合うと嬉しい!

昨日は前々から聞いていたロングボードにうってつけのポイントでサーフィンできた。
普段は波が立ちにくいところなので、なかなか休日とのタイミングが合わなく、「いつかはここで」と、ちょっとした夢だった。

実は昨日の朝、チェックしたのだけれど、できそうになかったので隣の町で入った。海から上がると、ビーチで波を見ていた人が、「台風のが届いて例のところで今できるみたいだよ」と一言。

いよいよかぁとサルサを流しながら胸を躍らせて浜に着くと、すでに10人くらいの年季の入ったロングボーダーがゆっくり崩す波に揺られていた。日差しはあったかく、風が涼しげに感じる。ずっとこのままでいいかもと夢中ではしゃぐ。

波を捕まえて向かうほうにターンすると緩やかできれいな面が長く続いていて、ハワイでの波を思い出しました。

あともう一ヶ所憧れの場所があるので、そこではいる時にはも少しうまくなってたいなぁ。

2009年10月18日日曜日

mele nalu



アリシアベイローレルさんは1972年の発売以来、広く読まれている『Living on the earth』の著者でありフォークソングシンガー。彼女の本は、ヒッピー文化から生まれた自然のなかで生きるための手引き書とも言われていて、影響を受けた人も多いのだそう。

隣町で彼女のトーク&ライブがありました。本が世に出た時の様子や、ハワイに渡って以来のスラッキーギターの演奏スタイル、自分の歩んだ事を話している様子と演奏の細部にはとてもやさしさが感じられました。

「どんと」の「波」という曲をスラッキースタイルで演奏していたのが耳に残り、今朝は僕もギターでこれを弾いて、午後波を待っている時にもずっと口ずさんでいました。また永く付き合う曲が増えたように思います。

2009年10月14日水曜日

Jean Prouve



鉄工所の一作業員としてはじまり、家具・建築へと世界を広げていったジャンプルーべ。
何年か前に展覧会に行って以来好きです。プロダクトの持つ粗野でコンパクトなところも好きですが、考え方が素敵だったようにおもいます。

建築という規模の大きいものであっても「頭で考えて、手を動かして、つくる」という職人としての手法を変えなかったというところに惹かれました。それでいて後の世の中にも必要とされるものを次々と作った。

家具で考えられることを建物に応用していくスタイルを貫き、自らを施工者と名乗っていたそうです。

例えばいろいろなところで見かける「プレハブ」は折りたたんで持ち運びが出来る椅子のように、家も持ち運び出来ないかな?とこの人が発明しました。素敵だなぁ

2009年10月12日月曜日

御殿山



前から登りたかった山へ昨日登った。

半島のほぼ真ん中にあって、「東京湾と太平洋が見渡せる気持ちのよい景色が広がっているよ。」
と聞いていました。本当でした。

登る途中で、小川の反響音に耳を傾けたり、木漏れ日を眺めたりしながら、周りを見ると斜面上に細い道がたくさんの木を縫うようにあるだけで、視界には誰もいない。自分ひとりだけ。見える人工物は持って来た水筒くらい。目をつぶってみるといろんな音が聞こえてくる。

最初は先を急ぎぎみでしたが、少し休憩するとこんなような感覚になる。

頂上には秋一歩手前の、穏やかな日差しと涼しい風が待っていました。水筒の水を飲みながら、よく行く海とその間にいつも通る道が見渡せました。ここに暮らしてるんだなぁと。しっくり思えました。


登りたくなったのは、20年以上登山を続けている知人から、山や緑の中を歩く楽しさを聞いたことや、単純にいつも海なので山にも触れたいと思っていたからじゃないかなと思います。

次は湧き水くんで頂上で珈琲だ!近いうち必ずやろう。

2009年10月6日火曜日

グッとくるもの




日本人には昔から自然を愛でる感性があると言われることがある。

高校生の頃、海沿いの通学路を自転車ではしっていると、夕日に向かって手を合わせているおばあさんをたまに見かけることがありました。オレンジ色の中にくっきり浮かんだその姿がとても印象的っだたので、その後大学の頃には夕焼けの新宿駅南口でもその光景を、ふいに思い出したこともありました。

戦争や環境、金融などの世界的に横たわるややこしい問題の種は自然を愛でる感性からは、なかなか生まれにくいんじゃないかなぁと思ってみたり。

まもなく葉が色づき落ちる秋が来ます。

2009年10月4日日曜日

このまま海を見ていよう



森で生まれた彼は、海にあこがれていた。
どうせなら、そこより先に陸地のない、ドンつきまで行ってやろうと森を出た。

途中見ようと思えば海を見るチャンスはいくらもあったが、そこの景色がどうしても見たかったので目をつぶってさらに勇ましく南へ駆けていった。

疲れた体を引きずるようにたどり着いた、半島の先端で見た初めての海は、キラキラ光るおおきなうねりが寄せていた。
森では一番の彼は、そのうねりにはじめて自分より大きな力を感じ、ずっとここにいようと決めた。

2009年10月2日金曜日

空の下



「森は海を海は森を恋いながら悠久よりの愛紡ぎゆく」


以前ラジオで、生態系豊かな海を保つため、山に木を植えている漁師がいる。というのを聞きました。
その人たちのことがこの本に書かれていました。

海が汚れたとか、魚が減った、昔と変わったというような声を聞くことがあるけど、目に見える海の変化だけ言ってもしょうがないような気がしていました。

大事なのは海の変化は海だけでなく森や山も関係してるって言うことだそうです、昔習ったはずだけど今知るとさらに実感です。

正しいバランスの森の葉が落ちて土に恵を与え、そこに海からやってきたくもが雨を落とす。そして珈琲のようにドリップされた養分のある水は川を流れ、海に出る。そのおいしい水は魚や海も生き物がみんなで味わい、海は栄える。また海は雲をつくる。その間に人は暮らしているということ。

自分も循環の只中にいるんだってことをこの本が教えてくれました。
世の中には見えていない関係がきっとたくさん、たくさんあるんだろうと思います。

2009年10月1日木曜日

彼らの音



ロスのフリーマーケットでやっていた、おじいさんたちのジャズバンド。
サックスの人はメロディアスなソロの間、たまに吹くのをやめて空を見て演奏に浸ったりしていた。ギターの人はちょっとよろけながらバッキングしていたけど、それも含めて音も雰囲気もきまっていて素敵だった。

年寄りになっても何か演奏を続けていたいなぁと思わせてくれた。

DOG



ロス郊外、昼下がりのハイウェイで隣になった赤いピックアップトラック。
おじさんは眠そうに運転してたけど、犬は誇らしげに風をうけていてかっこよかった。