身近な年配の方に、昔話を聞くのは面白い。
小さな頃に聞かされたことがある話でも、今あらためて聞いてみると思いがけないことがつながったりする。
身近な人たちの記憶の断片には、自分の探るべきキーワードが散りばめられているような気さえしてきた。
僕が生まれる前にそこで起きていたこと、時間の延長線上に僕は「おぎゃあ」とうまれた。
前にどこかで立ち読みした本にこんなようなことが書いてあった。
「ひとりの人の存在は、時間や歴史といった縦軸と、今築いている関係といった横軸の交点にある。」